①10月の本決算で黒字転換する可能性
②四季報も太鼓判
③包み足発生でトレンド転換の可能性
④仕手株要素あり
鉄人化計画は、首都圏中心に「カラオケの鉄人」を運営している企業です。他にも外食事業も行っていて、「直久」ブランドのラーメン店なども運営しています。また、美容事業の「ビアンカグループ」「Rich to」という店舗の運営も行っています。他にも以下の事業があります。
- カラオケルーム事業
- 飲食事業
- 美容事業
- メディアコンテンツ事業
- その他
コロナ禍の緊急事態宣言下ではカラオケルーム事業は壊滅的でした。2020年8月期に赤字に転落してから、2021年、2022年と3期連続で赤字が続いています。そのため、現在も投資対象として推奨されない「継続前提に疑義注記」銘柄となっています。
来期の黒字転換で大化け?
鉄人化計画は9月決算ですので、本決算の発表は10月16日になります。1か月を切っていますので、ここからは株価が上昇していくと予想しています。
今回の決算のポイントは2つあると考えています。
1つは、2023年9月の通期決算が黒字転換するかという点です。2023年度は3四半期まで発表がされていますが、経常利益が69百万円の赤字の状態です。しかし、2四半期、3四半期は単体で黒字を達成しており、10月発表の本決算に向けて、徐々に赤字を減らしてきています。四季報にも大幅増益とコメントが出ているので、黒字化の可能性は十分残されていると思います。4四半期で黒字化すれば、3期ぶりの黒字になり、サプライズです。
もう1つは、2024年9月の業績予想です。通常は本決算では次の期の業績予想も発表されます。仮に2023年9月決算が黒字転換しなかったとしても、2024年9月の決算で増収増益で黒字転換が発表されれば、サプライズとなります。コロナ禍でカラオケルーム需要が減り赤字になっていましたが、カラオケも飲食も美容も回復しつつありますし、直近の2Q、3Qの業績を見ている限りでは、その可能性は高いと踏んでいます。そうなれば、株価も大きく反応されることが期待できます。
なお、黒字転換は株価でキャピタルゲインを狙う上では絶好のチャンスです。下値は限られますし、上値は未知数です。特に鉄人化計画のような、仕手株にとってはサプライズ決算でどこまで上昇するか読めません。
さらには、現在は「継続前提に疑義注記」という赤字企業のレッテルが貼られています。黒字化してこのレッテルが剝れた暁には、株価の暴騰要因となります。その点もこの鉄人化計画株の面白みのひとつです。
四季報コメント
2023年秋号の四季報コメントです。
【大幅増益】24年8月期はエクステなど美容事業順調、出店も積極的。飲食堅調。主力のカラオケは、緩慢ながらも客数・単価はコロナ禍前水準近くまで回復。賃料圧縮など前期までの合理化効く。営業益大幅増。
【カラオケ】アニメやゲーム関連コンテンツの部屋などコラボ施策に注力、集客力向上図る。前期採用した美容部員をテコに美容店舗数増を図る。継続前提に疑義注記。
美容事業が拡大中
美容事業の「ビアンカグループ」と「Rich to」が好調です。
ビアンカグループ:https://www.bianca.tokyo/
Rich to : https://www.rich-to.com/salon
2021年度(9月1日~8月31日)の売上が794百万円、2022年度(9月1日~8月31日)の売上が1,264百万円でした。今期2023年度は3四半期(9月1日~5月31日)の段階で、すでに1,263百万円の売上を上げています。昨年の1年間の売上とほぼ同じです。1四半期(6月1日~8月31日)の3か月を残していますので、収益増が期待されます。
また、少ない設備投資で新規出店が可能なことから、来期以降のさらなる拡大も期待できると思われます。
(美容事業)
株式会社鉄人化計画(2404) 2023年8月期 第3四半期決算短信
当第3四半期連結累計期間における美容事業の売上高は1,263百万円(前年同四半期比59.0%増)、セグメント利
益は101百万円(前年同四半期比12.4%減)となりました。
美容事業は、中京エリアを商圏とする株式会社Rich to(10店舗)と首都圏エリアを商圏とするビアンカグルー
プ(44店舗)により運営しております。
当事業は、新型コロナウイルス感染拡大の影響が軽微であることからスタイリストの採用・教育活動に積極的に
取り組むとともに出店戦略を加速しております。
ビアンカグループは、当第3四半期連結累計期間においては積極的に6店舗出店し、直営店44店舗となりまし
た。比較可能な既存店※(株式会社Rich to)は9店舗で売上高は前年同四半期比109.0%となりました。
※Rich toは、同一施設内の店舗(アイラッシュとネイル)を統合したことにより、1店舗減少しております。
当事業は、新型コロナウイルス感染による事業への影響が軽微であり、また、設備投資額が他の事業(カラオ
ケ、飲食)に比べ希少であることから積極的な出店が可能であると判断しており、「Rich to」と「Bianca」双方
のスタッフの意見交換や技術研修を通してお客様サービス向上を図るとともに、双方ブランド化を図ってまいりま
す。
eスポーツ関連銘柄?
あまり知られていませんが、鉄人化計画はeスポーツ事業にも参入しています。東京の銀座にある「TZ GAME Labs」を運営し、様々なeスポーツイベント・大会を開いています。
ホームページには「企画、運営、撮影、配信、施設提供、チケット販売、パブリックビューイング、グッズ制作・販売、キャスティング、MC、進行、飲食販売、収益化などe-スポーツのプロがサポートいたします。」とあり、eスポーツ関連の幅広い事業を展開しているようです。
日本国内では黎明期で1店舗の展開のみですが、今後eスポーツの需要の高まりを受けて、拡大していくのではと思われます。鉄人化計画としては、カラオケ事業で培われたノウハウを生かしやすいフィールドなのだと思います。
業績面だけでなく、eスポーツ関連銘柄として認知が広がれば、テーマ株として扱われることも増えてくるのではないでしょうk。
(その他)
株式会社鉄人化計画(2404) 2023年8月期 第3四半期決算短信
当第3四半期連結累計期間におけるその他の売上高は75百万円(前年同四半期比43.8%増)、セグメント損失は
89百万円(前年同四半期セグメント損失11百万円)となりました。
eスポーツ事業を推進しており、ゲームコミュニケーションフィールドのリアル店舗として「TZ GAME Labs
GINZA」を開設し、現役のストリーマーを中心に声優やアイドル、コスプレイヤー達で結成された当社ゲームチーム
によるゲーム大会への出場やゲーム大会・イベント開催を積極的に実施しております。当事業は世界的には成長を
続けておりますが、国内では黎明期にあることから業績に与える影響は軽微となっております。
2024年第3四半期(2023年4月~6月)の損益計算書
テクニカル的に買い!
包み足発生
9月21日は始値386円、終値379円の7円の陰線で引けました。翌日の22日は始値379円で一時373円をつけますが、そこから反発して、386円の7円の陽線で引けました。これは、抱き線(包み足)とよばれる、上昇に転じるサインです。
包み足(抱き線)
1日の寄り付きから大引けまでの値動きの幅が、前日の高値と安値の幅を包み込んだ格好になった場合を抱き線、あるいは包み足と呼ぶ。ローソク足は陰陽の区別ができるので、パターンとしては4種類ある(図2-1)。ただし、陽線が陽線を包んだときと陰線が陰線を包んだときの2種類をA種、陰線が陽線を包んだときと陽線が陰線を包んだときの2種類をB種とすると、重要なのはB種の方である。また、これは値位置の影響も受ける。
上昇相場が続いた後の高い水準で、陰線が陽線を包んだ場合は下落に転じる転換線となる確率が高い。さらに、翌日で安寄りし、陰線引けとなれば、かなり強力な売りサインとなる。反対に、下落が長く続いた後に、陽線が陰線を包んだときは上昇に転じる兆しとされる。
岡三オンライン https://www.okasan-online.co.jp/tradeinfo/technical-analytics/articles/2_candle2/
支持線(75日線)にタッチして反発
先週は19日、20日、21日と陰線が続き、売りが優勢で嫌な流れが続いていました。しかし、移動平均線の75日線を割ったあとで反発して、陽線で引けました。これは移動平均線のサポートラインがきっちり機能したということで、そこを下回ると買われるということが確認でき、買い手にとっては安心材料となります。
移動平均線の使い方
支持線(サポートライン)と抵抗線(レジスタンスライン)
移動平均線は、投資家の心理状態が秘められていますので、しばしば重要な節目となります。
例えば、強い上昇が続いている場合、投資家の心理状態としては「できれば安いところで買いたい」と考えている人がほとんどでしょう。そのような心理状態のなか、過去に5日移動平均線まで下げると、決まって上昇する動きが頻繁に見られていたとすると、5日移動平均線まで我慢し、この水準で買いに動く人が多くなる傾向があります。つまり、結果的に、5日移動平均線が心理的な重要な節目となるわけです。こうした効果を持った移動平均線を「支持線(サポートライン)」と言います。一方、この逆で、その水準に達すると上昇が止まる効果を持った移動平均線を「抵抗線(レジスタンスライン)」と言います。
「支持線」として期待されていた移動平均線を価格が割り込んでしまうと、「もっと下がるかもしれない」という不安感が強まり、一気に下がる可能性があります。
「抵抗線」として意識されていた移動平均線を価格が越えると、「視界良好」といった見方につながり、上げ幅を拡大する可能性があります。
このように移動平均線は投資家の心理状態が凝縮された使い勝手のいいテクニカル指標と言えるでしょう。
鉄人化計画は仕手株?
鉄人化計画には以前から仕手株要素があります。仕手株はある日突然暴騰したり、材料が入ったとたんに一気に株価が上昇する銘柄を指します。仮に含み損を抱えてしまっていても、我慢してもっていれば、いつかは報われる可能性が高いです。過去の傾向を見ると、1年に1度くらいの頻度で株価が跳ねています。そして、直近では5/24の314円の始値から5/26の始値の552円まで3日間で238円上げる暴騰劇がありました。その後、350円から400円の間で推移しますが、ちょくちょく400円超えを繰り返しています。
ただ、上がってから買っていては含み損を抱えてしまうリスクも高いです。安値圏で買い集めておくことが大事です。
出来高が少なく、株価が抑えられている今が最大のチャンスだと思います。
仕手株とは、巨額の資金を用いて意図的に操作された株のことです。これといったニュースや適時開示がないにも関わらず株価が急騰している場合は、その銘柄は仕手株となっている可能性が高いでしょう。仕手株は集団の投資家によって行われるもので、この集団の投資家のことを「仕手筋(してすじ)」と言います。
仕手株は業績などの根拠がなく上昇するため、多くの投資家から長い間にわたり資金を集められるものではありません。そのため、仕手筋が売却をすると一気に下落するのが一般的です。投資家の中には高値で仕手株に手を出してしまい、大きな損失を被ってしまう人がいます。特にマーケットに慣れていない投資初心者の場合、仕手株を見分けるのは難しいかもしれません。そのため、仕手株についてはしっかり理解しておきましょう。LINE投資部 https://line-sec.co.jp/media/column/119.html
*あくまでわたしの私見によるものですので、株の売買は自己責任でお願いいたします
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