日経平均株価が暴落中です
本日の日経平均株価は前日比マイナス711.06円の30,525円で終えました。2週間ほどで3,000円も下げています。全面安ですので、私を含めた買いポジションのある個人投資家の方々は非常にストレスの溜まる日々が続いているかと思います。
チャート的にも直近の安値を割りましたので、ストッパーとなる時点がなく、このままさらに下げて30,000円を割るのではないのかという水準まできてしまいました。
見てるだけで気が滅入ってしまいますよね。
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地合が悪いときにとるべき対策は?
株をしていると、地合いがいいときもあれば、悪いときもあります。
地合いがいいときはたとえば日経平均に連動するような銘柄をもっていれば勝手に利益が増えていきます。
大事なのは、地合いが悪い時にどうするかです。チャート的に見ればそろそろ反発するように思えるときほど、売り筋の思うつぼです。底と思ってインしたところは底でなく、底なし沼のように含み損が増えていき、気が付いたら大損していたなんていうことは長く株をやっている方なら誰しも経験があると思います。
そういうときに損をしない、あるいは損を最小限にするための対策をとることが、長く株を続けていくには必要です。その具体的な方法についてご紹介していきたいと思います。
①休むも相場(相場から離れる)
地合が悪い時は負けが込みやすいです。持ち株を気にしたからといって株価が上がるわけでもないですし、今日みたいに日経平均が大幅に下げている日は株価を見るだけで気が滅入る方がほとんどだと思います。
含み損が出ているということは、自分の予想が外れたということです。ギャンブルならその時点で既に負けています。そういうときほど、思考が冷静になっていないため、どんどん泥沼にはまりやすくなります。「今日これだけ下げたからさすがに底。明日反発しそうだから持ち越す」という考えをしていたら赤信号です。
そういうときは一度、思い切って株のことを一切忘れてみるのも手です。今は地合が悪くても、必ずいつかは下げ止まり、反転する場面がやってきます。そのときがきたら、また再開して取り返せばいいのです。
②高配当&低PBRの株に乗り換える
地合が悪いときは、投資家が一斉にリスクオフやリスクヘッジに走りますし、機関投資家はその流れに便乗して売りを入れてくることもあります。そうなるとどれだけ業績が良くて上昇チャートを描いてきた銘柄でも地合いに流されて、連れ下げすることになります。
無配当の銘柄や指標が割高の銘柄はとことんまで売られるリスクがあります。下手をすれば、地合が回復してもそのとことんまで売られた株価水準で長期低迷を続ける可能性もあります。
その点において高配当&低PBRの銘柄は比較的低リスクです。絶好の買い場となります。なぜなら、株価が下がれば下がるほど高配当&低位株PBRはより魅力を増すからです。配当利回り率は上がりますし、PBRは下がります。
つまり、地合で下げたとしても一時的なものになるなので株価は下げ渋りますし、配当の権利確定日が近付けば自ずと上がっていきます。
また、増収増益を繰り返している銘柄ならなお良いです。次の決算発表で増収増益のサプライズ決算なら、地合いに関係なく、一気に値を戻す確率は高いです。10月の決算発表のピークは来週からはじまりますし、11月の決算発表のピークもあと1カ月もすればやってきます。
今大事なことは、そういうお宝銘柄をいかに底値に近いタイミングで拾っておけるかということです。
【おすすめ銘柄】 ※次回決算発表までの1カ月以上の保有を推奨
7272 ヤマハ発動機 おすすめ
6472 NTN
7247 ミクニ
6877 OBARAグループ
③下値が限られる低位株に乗り換える
低位株に乗り換えるのも手です。値嵩株は下げ始めたら歯止めが効かなくなる怖さがありますが、低位株は普段から低空飛行をしているため、株価が下押しする不安が比較的少ないのがポイントです。
もちろん、日経銘柄総崩れのような日は低位株も連れ安することもありますが、100円以下の株で同じ価格帯を停滞しているような銘柄は地合による影響は受けにくいです。100円以下のボロ株はファンダメンタルズの期待で買われていることが少なく、仕手性や材料による一時的な上昇を期待して買う個人投資家が多いからです。
低位株は下値が限られますし、仕手性のある銘柄であればIR1つで爆発的に上がることもあるので、割り切ってそういうときに買って寝かせておくというのもありだと思います。
私は低位株を主戦場としてますので、一時的に下げたときはナンピンをして、取得株数を増やしながら取得単価を下げていく手口をよく使っています。含み損が膨らむときもありますが、何かの拍子で暴騰したときは一気に資金を回収できます。
※ただし、増資により100円以下になっている銘柄、赤字拡大で上場廃止の危機にある銘柄などは、底割れして元の値に戻らないこともあるので、業績や直近のチャートを確認してから買うとよいです。
【おすすめ銘柄】 ※次回決算発表までの1カ月以上の保有を推奨
① 7836 アビックス おすすめ
② 3202 ダイトウボウ
③ 9423 フォーバル・リアル・ストレート
④ 8789 フィンテックグローバル
④売りヘッジを掛ける
売り圧が強い日は買いで抵抗しようとしても大波に流されてしまいます。コロナ暴落のときもそうでしたし、今週の日経もそういう暴落期の渦中にあると認識しています。そういうときは、流れに逆らわず、自らも売りで入るというのも、ひとつの手段です。
まだ下げ余地のありそうな割高の銘柄に空売りを入れてみるのもありでしょうし、現在買いポジションで保有している銘柄を売りポジションでヘッジを掛けるのもいいと思います。「買い一辺倒」だとどうしても焼け石に水で、売り勢力の思うつぼになりやすいですから、「売り」もできるという自分の中の引き出しをもっておくことで自分の取引を客観視することができ、大損するリスクを下げられると思います。
また、日経平均に逆連動するインバース型のETFもあるので、空売りや売りポジションに抵抗がある方は、そういうETF商品でヘッジをかけるといいかもしれません。
インバース型上場投資信託 (インバースがたじょうじょうとうししんたく)
インバース(Inverse) とは「逆の、反対の」という意味で、上場投資信託は特定の指標に連動することを目指して運用され、上場されている投資信託(ETF)を指し、インバース型ETFとも呼ばれます。
インバース型上場投資信託が連動を目指す指標は、 原指標の日々の騰落率のマイナス○倍となるよう計算された指標です。たとえば、日経平均株価の日々の騰落率の-2倍となるよう計算された指標である「日経平均ダブルインバース・インデックス」に連動することを目指すインバース型上場投資信託では、株価が下がったときにより大きな利益が得られます。先物・オプション取引などを活用して、対象とする指数の逆の値動きの2倍の収益を目指すので、投機的な短期売買を行うのに適しています。
一方、プラス○倍となるよう計算された指標への連動を目指すタイプのものをレバレッジ型上場投資信託といいます。ワンポイント
目先の株価が下落すると考えるときにはインバース型が有効で、相場に不透明感があり、先行きを見通しにくい状況で、保有資産のリスクヘッジとして活用するという方法もあります。ただし、相場が逆の方向(上昇)に動いたときには、損失も大きくなるので、注意が必要です。
【おすすめ銘柄】
①1357 NF日経ダブルインバース
②1459 楽天225ダブルベア
③1356 TPダブルインバース
*あくまでわたしの私見によるものですので、株の売買は自己責任でお願いいたします
歴10年のアラフォー投資家 / FP2級保有/元上場企業の経理
日本の中小型株でのキャピタルゲインを目指しています。
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